映画館の予告で「死者は誰?」という文句に惹かれて興味を持ち、そういえばアニメもやってるみたいな話を聞いたので原作先にを読んでみた。
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/10/30
- メディア: 単行本
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600ページ以上もあるもの凄く長い小説なのですが、時間を忘れて没頭できました。序盤は『眼帯少女』見崎鳴ちゃんの儚げな魅力に完璧にノックアウトされ、中盤はサスペンスホラーのじめりとした演出に怖いもの見たさで惹かれ、後半は「死者は一体誰なんだ」とミステリーを見ているような早く真相が知りたいというドキドキ感で、ちょっと30分くらい読むはずが3時間くらい睡眠時間を忘れて読みふけるなどして、最後まで飽きることなく一気にあっという間に読み終わってしまいました。
僕はミステリー小説(この作品ミステリーだよね)は犯人をまったく推理せずに読むので、トリックに凝るより、犯人は(この作品場合は既に死んでいる者は)誰なのかを最後まで分からなくさせるものが好きです。そういった意味でこの小説は「死者は誰?」以外の謎には「呪い」「そういう現象だから」ということで潔く割り切っているのは好感触でした。
そしてなにより「死者は誰?」の問いの答えが本当に意外でびっくりで、しかしながら非常に納得できるもので、久しぶりに物語を読んで「お前だったのか!うわー、やられたー!」と唸ってしまいました。まさに快感でした。
追記:これ映画やアニメで本当に原作を再現できるのでしょうか? ちょっとどころではなくかなり興味があるのでチェックしたいと思いました。