前から気になっていたけど、なんだかよく分からなそうな感じだったので放置していた作品ですけど読みました。
- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: 文庫
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起こっているシチュエーションがとにかく面白い話でした。
京都の大学に脈々と受け継がれている十人対十人の対戦競技「ホルモー」、それに参加することになった若き男女の物語です。
特に教訓めいたことがあるわけでもなく、ドラマ性が高いわけでもないんですけど妙におかしくて面白い、そんな不思議な話でした。
なんといいましょうか、学生時代とか今思うとなんであの程度のことで面白がっていたか分からないんだけど、とにかく楽しかった出来事ってあるじゃないですか、あの感覚に近いものがあるお話でした。
もしかしたら酔っ払っている状態、それが一番近いかもしれません。ほら、酔っている時って何を言っても面白い時ってあるじゃないですか。
「ホルモオオォォォーッッ!」とかちょんまげとか、「なんでそうなるんだよ(笑)」とゲラゲラ笑いながら読んでいたのは僕が酔っ払っていたからかもしれません。
不思議にトリップしてトランスできる、気持ちいい体験ができた本でした。