yukiakiの日記

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森博嗣『自分探しと楽しさについて』感想    「自分」と「楽しさ」が似ているというのは嬉しい結論

前に読んだ『自由をつくる自在に生きる』などの森博嗣先生の新書がけっこう面白かったのと、タイトルに惹かれて読んでみました

自分探しと楽しさについて (集英社新書)

自分探しと楽しさについて (集英社新書)

僕は昔から「自分探し」というのが嫌いでした。それは僕にとって「自分」は確かに分からないことが多いものではあるのですが、探すもの(見つけるに近いニュアンス)よりは、ココにあって(イメージとしては心臓の辺り)調べるとか確認するものといった印象が強かったからです。触ってみたり、叩いてみたり、食塩水につけてみたり、ヨウ素液を垂らしてみたりして、その反応や状態からどんなものか理解していくものと思っていました。そして「探す」というのにはなにか孤独な旅人のようなイメージがあり、そういう感じも嫌でした。

まあ何が言いたいかというと、そういう事が気になるくらい、僕は意志通りに制御できない、いつまでも全てを知りうることのできない「自分」に(僕自身の「自分」にも他人が持つ「自分」にも)とても興味があったということです。

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「自分」と「楽しさ」は言葉としても実体としてもかなり近い性質にあることが理解できたはずだ。「楽しいことがない」と悩んでいる人は「自分」がない人と言い換えることができる。また「自分を探す」ことは「楽しさ」を見つけることとほとんど等しい
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上記は本文の引用ですが、これを読んで僕が感じていたそういうニュアンスの違い(「探す」か「調べる」どちらが是が非か)は些事なんだなと思い直しました。

森先生の「自分」と「楽しい」は似ているという結論付けは、論理的にはけっこうこじつけ感はありましたが、反論は特になかったし、そういう風に考えた方が幸せだなと思いました。

「自分」があった方が「他社」や「社会」とよりうまく、楽しく付き合える。そういう事を言っている本であり、そのためのヒントが書いてある本だなと思いました。

それはなんだかとても嬉しい結論で、読んで良かったです。