yukiakiの日記

映画とサッカーと漫画と猫が好きな男の生存確認ブログ 週刊少年ジャンプの全漫画の感想を書いて14年目

映画『逆転裁判』感想  全力でゲーム世界を再現した力作で面白かった

金曜のレイトショーで観賞。観客は流石に遅い時間なので僕含めて5人でした。ちなみに原作ゲームは未プレイ、でもどういうゲームかはニコニコ動画の「逆転裁判春香『逆転アイドル』」である程度知ってるといった感じです。

公式サイト → http://www.gyakutensaiban-movie.com/

すっごい面白かったです。

まず美術をはじめとしたスタッフ全員のゲーム世界を再現しようとするスタッフの意気込みがヒシヒシと伝わってくるのが良かったです。ほとんどの実写化はどれだけ原作を現実に落とし込むかを考えます。何故ならゲーム世界を再現するということを中途半端にやると酷いことになるからです(もともと漫画絵のものを現実に人間でやれば必ずほころびは出る、失敗例は数多)。ですがこの作品は細部にいたるまで作り込んでゲーム世界をほぼ完璧に、かなり理想通りに再現していたと思いました。特に法廷シーンは後の観客や証拠を表す画面のギミックを見ているだけで楽しかったです。もちろんそれは美術だけに限らず、証拠を突きつけるという行為を実際できるようにした演出、髪型まで再現したキャストとその格好に負けないオーバーな演技、あらゆる所が計算されていて、嬉しい楽しいを通り越して感心してしまいました。

ストーリーも僕はかなり良かったと思います。もちろん子供ものなので推理物としてはけっこう簡単で、ある程度早い段階でどの事件も結末は読めるのですが、ちゃんとそこにはタイトル通り、時間を限られたなかでの『逆転』要素があって楽しめました(このあたりは原作の良さなんでしょうけども)。主人公側にある程度最初から感情移入して見てましたので、成歩堂くんが悩んで、真実に近づいて、そして「異議あり!」として返すのはけっこうカタルシスがありました。

一部良く意味が分からない演出や、ちょっとエグい演出もありましたが、そういったマイナス要素はあよりも圧倒的にプラスの要素が多い映画だったと思います。