- 出版社/メーカー: ケンメディア
- 発売日: 2010/05/12
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7点(人を選ぶので)
「何か」を好きであるということはとても素晴らしい!
それは人によっては一緒にいる家族であったり、一日の大半を費やす仕事であったり、地元の野球チームであったり、初めて性を刺激された美少女フィギアであったりする。
その気持ちに優劣はないと僕は思う(人様に迷惑をかけすぎてはいかんけど)。
この映画に出てくる青年達のそれは『スターウォーズ』だ。
物語は『スターウォーズ エピソード1』が公開される半年前、熱狂的なスターウォーズマニアの青年達が、仲間の一人が病気で余命数ヶ月と知って、彼のためにルーカスフィルムに忍び込んで新作のフィルムを盗もうとするという話です。
面白かった。
『スターウォーズ』へのオマージュと愛が詰まっているまさにファンの為の映画であり、オタクに対する優しい目線を持った映画だったと思う。
特にそれを感じたのが、スタートレックのファンとの一悶着のシーン。互いに罵りあっているんだけどちゃんと会話が成立している。お互いにちゃんと相手の作品を見ているという状態がなんだかほっこりしました。
そして最後のオチの台詞が秀逸だった。おそらくスターウォーズファンにとっては常識であり、最も触れてはいけない部分に踏み込んだのはとても良かったと思いました。
個人的には大満足な作品だったのですが、しかしながら同時に「伝わる人が少なければ少ないほど面白い」タイプの映画であったとも思いました。たぶん何らかのファン気質を持った人間で『スターウォーズ』と『スタートレック』をある程度知ってないと絶対に楽しめない。物語の根幹自体はそんなに目新しいものじゃあないし。
ただ、だからこそ作られたし、作る意味があった映画だったと思いました。