ベスト8は毎回名勝負が多いと言われているが、今回の8強対決はどれも劇的で、ひじょうに楽しかった。全て見られて凄い幸せ。
ブラジル(1−2)オランダ オランダ勝ち
ブラジルがこんなにあっさりと負けるとは思わなかった・・・。
前半のブラジルはここ20年で最も強く安定感があったが、後半8分にオウンゴールで同点に追いつかれた後のブラジルはここ20年で一番弱く脆かった。それくらい別チームに変わってしまっていた印象だった。
それにしてもオランダは終始落ち着いていたように思える。ブラジルの攻撃に耐え、何度跳ね返されても攻めの手段を変えて挑んでいた。そして相手のミスで同点に追いついた後の流れを逃さずのっての逆転。最強の集団よりも『勝ち方』をオランダは知っていたように思える。
延長後半のスアレスのハンドがウルグアイを救った。決められれば終わりの場面で故意のハンドは批判もあるだろうが、自分も部活時代の公式戦の終了間際のセットプレーは手を使ってでもとめるつもりで守っていたので、気持ちは良く分かる。一発レッドにPK献上、次試合も出られないというリスクを背負っての覚悟のプレーは、自分はファインプレーだったと思う。ガーナは勝てた試合を落とした。本当に勝利の女神はどちらに微笑むか分からない、そんなことを再認識した試合だった。
アルゼンチン(0−4)ドイツ ドイツ勝ち
このゲームはどちらが勝つにせよ4点は決まる点の取り合いを予想していたのだが、まさかドイツがここまで完璧に勝つのは予想外だった。
ドイツのカウンターはまさに強者のカウンターだ。ミュラー、エジル、ポドルスキのスピードに加えてクローゼの決定力、先制点をとられ前がかりになったアルゼンチンの守備力では防ぎきれなかった。これはドイツ優勝とクローゼの大会ゴール通算新記録の更新かっさらっちゃいそうだな。
スペイン(1−0)パラグアイ スペイン勝ち
後半になって互いにPKを撃ち合い、止め合う展開は眠気もふっとぶ大興奮だった。パラグアイは堅守でスペインを前半は完璧におさえていたが、最後はさすがに足が止まっていた。最初にとったPKが決まっていればパラグアイの勝ちもありえたが、やはり自力に差があったように思う。しかしカシージャスは本当にいいセービングをする。彼がいなければスペインはもっと早く負けていただろうな。